降り続く雨の中、平図書館の折口さんに来校いただき、しっとりと朝の読み聞かせが始まりました。
タイトルは「ナニカのたね」。物語の冒頭、森を歩く子ウサギのふわりの目の前に、「ナニカ」がストンと落ちてきました。見てみると、黒とピンクのしましまで、かたくてあめ玉みたいです。森一番の物知りのふくろうじいさんに聞いても、さっぱり分かりません。ふわりが拾った「ナニカ」を森の広場に埋めると、芽が出てぐんぐん大きな木に育ち、やがてきれいな花が咲き、おいしそうな実がついたのですが・・・。
たねって不思議です。あの小さな粒の中に、たくさんのものが詰まっているのですから。2年生の子供たちが、今年度、生活科の時間に植えたアサガオの種も、芽が出て茎やつるが伸び、今にも花が咲きそうです。
植物にとってこの雨が恵みの雨であるように、子供たちにとって折口さんの読み聞かせが心を大きく育てる肥料となるよう願っています。折口さん、ありがとうございました。